まなそびプレックスは、子どもの「学びたい」というを気持ちをくすぐり続ける...そんな施設でありたいと思っています。

2010年10月25日月曜日

「能動的なあそび」と「受動的なあそび」

下の文章は、2010年5月15日にYPKオフィシャルブログに掲載した内容を転載したものです。



「あそび」には「能動的なあそび」と「受動的なあそび」があります。

「能動的なあそび」とは、課題(それは与えられる場合もあるし、自分自身で設定する場合もある)を設定し、それを解決しようとしながらあそぶことです。

一方、「受動的なあそび」とは、「賑やかしによるあそび」とも言えるもので、子どもたちに何らかの刺激を与え、騒いだり、大声で叫んだりしながら喜ばせてあそぶことです。

「賑やかしによるあそび」はとても簡単です。
先生は、子どもを興奮状態に置いてあげればいいだけですから。

しかしながら、そのような「賑やかしによるあそび」ばかりやっていては、子どもは喜ぶかもしれませんが、彼らは何らかの刺激がないと遊べなくなり、刺激のないものは「つまらない!」と言ってしまうようになるでしょう。

「能動的なあそび」ができるようになるには、ある一定のトレーニングが必要です。

私たちはそのために、子どもたちが「ひとりで」あそべるようになることが重要だと考えています。(もちろん、グループであそぶことも重要ですが、そのためにも"ひとりあそび"ができることが更に重要です。)

その子の関心に沿って、豊富な教具の中から、その子自身が一つ選択します。

先生は、それぞれ遊んでいる子どもたちを見回りながら、さりげなく問題を投げかけたり、ヒントを与えたりします。



子どもたちは、その課題を自ら解決しようとして、試行錯誤します。
そして、解決すると嬉しそうに報告してくれます。



多くの幼稚園や保育園では、「賑やかし」による遊びが主流を占めているのが現状です。

それは一クラスの人数が多く(20~30人)、先生も一人一人を注意して見て回ることができないので、全員一斉にできることしかしません。(できません)



これではグループ活動が主流となり、「ひとりあそび」が不十分であると思います。

小学生になったときに、「仲間に入れてもらえない」とか、「仲間に入れない」といった喧嘩(問題)がよく発生しますが、私はこれは「ひとりあそび」が十分にトレーニングされてこなかったことがその一因であると考えています。(この件に関しては、補足が必要であると思いますが、ここではこれ以上触れません。)



YPKでは、この「能動的なあそび」のトレーニングを、フリータイムの時間を使って行っています。(子どもたちはこれがトレーニングなんて思っていないでしょうが)

YPKのフリータイムは、単なる「自由あそび」の時間ではなく、能動的なあそびのトレーニングの時間です。

私たちは、子どもたちが小学校や中学校に上がったとき、この「能動的なあそび」の効果がいろいろな場面(学習だけでなく、運動面などでも)で出てくるであろうと信じています。
 

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